随伴行列内積単位群
行列$A$に対する$A^{T}A$をグラム行列いうらしい。
へ?(;´Д`) これ、行列$A$は列だけでもいいんですな。
つまり、ふたつの大きさの等しいベクターの内積がつくる正方行列なんてことで。
なんかに使えそうと思ったら、計量テンソル$g$とかってグラムってことなんじゃ?
リー群$g$もそうだよね。
二変数のカーネル関数(の内積)がヒルベルト空間へのマッピング作用素になる、てなことですやね。
いやいや、これ$A$の内積なんだから、大きさのみならず全く同じものじゃない。
$A=A^{T}$は対称行列で、$A^{T}A$は直交行列でこれの複素数版がユニタリ行列だったな。。(;´Д`)ナニガナニヤラ
$A=A^{\dag}$はエルミート行列で、$A^{\dag}A$がユニタリ行列ってことだけど。
てなわけで、ユニタリ行列はグラム行列なんですな。
だからなんなの?ってのは$\|Ax\|^2 \geq 0$ってな性質があって、半正定値性などというんだね。
ということで、リー群の中身はどうやら複素数の(共役の)内積になるんすな。
ま、実際、量子力学はそんなことやってるハズなんだけど。
案の上、リー代数$[X_i,X_j]=if_{ijk}X_k$の$X$はエルミート行列で。
そのユニタリ行列であるグラム行列$g_{ij}:=(X_i,X_j)$をカルタン計量言うんですな。\(゚`∀´゚)/カルタン ジェ~ム
$A=a^iX_i\hspace{2pt},\hspace{2pt}B=b^iX_i$のときは$(A,B)=g_{ij}a^{i}b^{j}$と書ける(キリング形式)と。
なんとも、それらしい体裁になってきたデ!( °Д°)クワッ
そうか、これが関数値$\phi$の積分ならルベーグ積分になるんだ。
まさに完備なヒルベルト空間で、複素平面、リーマン球面、開円板は共形同値であるという。
これが一意化定理というもので、”地図帳”の根拠になっていたもんなんですな。
リー(群論)、多様体(位相)、ヒルベルト空間(線型代数)、複素関数論がひとつに繋がってきた。
ちなみに、キリング形式がなぜあるかっていうのは、リー代数の線形空間への変換なんだね。
リー代数の線型空間への表現は$\pi:\mathfrak{g}\to \mathfrak{gl}(V)$であり、核が自明なら忠実であるという。
つまり単射$\hookrightarrow$の双対関係になる。
この対応を随伴と言って、$ad(x)(y)=[x,y]$で与えられる。
かくして、各リー・エルミート行列の固有値付ベクター$H|x\rangle = \lambda | x \rangle$という、量子力学的表現になる。
(oФAФ)oΨಠﭛಠ<◎> (o_o;)ノ゙ <●>π ( ) ( )