雨女と死神
『あなた方には実に心ときめくような仕事、それは羨ましい仕事を課せられているのです。
そして、この仕事を達成するのに必要な援助は何でも与えられます。
あなた方の多くは、体内に移植組織片が埋め込まれていて、このコミュニケーションに反応できるようになっており、心理を道具とする戦争を回避し、あなた方の周波数を乱して、この情報を受け取ることを邪魔する電波妨害を受けないで済むようになっています。
あなた方は誘拐されて、意思に反してこれを埋め込まれたわけではありません。
それは地球外のエネルギーを受け取るための道具として、あなた方が自分で入れたものです。
これらのインプラントが、いま、活性化されつつあります。
現在、地球に生まれてきている人たちは、皆、体内にあるメカニズムがあって、このメカニズムを始動させれば、この周波数を体内に入れる能力があるのです。
私たちは、あなた方に、論理的な考え方から抜け出すようにと推奨してきましたが、それは、論理的な頭脳は、この情報と、そして、電磁波と衝突することになるからです。
今後、数年間のうちに、あなた方の周波数に対する理解は深まって、あなた方のところへやってくる振動数は、まるでラジオのスイッチを入れるのと同じように受信できるようになるでしょう。
あなた方のところへやってくる情報によって、非常な安心がえられるはずです。
あなた方自身が信頼を深めていくにつれて、光の存在に、あなたの目の前にきてもらうことも可能となり、彼らは肉体をもって現れ、あなた方にいろいろなことを教え始めるでしょう。』
脳内でクラシックを聴きながら、夜中に高田馬場方面に歩いていると、ズブ濡れになったお嬢さんが。
傘は持っておらず、ひとりポツンと濡れたスマホの画面を懸命に見ようとしているようだ。
手にはコンビニの袋をぶら下げているから、まぁここらの近所だとは思うが。。
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『霊による促しを受けて、これまでであれば絶対に言わなかったことを話している自分に驚くでしょう。
こうした出来事に心を開いてください。
そしてまた、人生のあらゆる階層の人達の心の開きに対して、あなたの心を開いてください。』
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手持ちのヨレた傘をかざしながら、大丈夫ですか?と声を掛けた。
待ってましたとばかり(?)、自分の帰るところがわからないなどと言い出した。
一瞬、この娘はいったい何を言ってるんだと驚いたが、なんでも会社の寮(への道)がわかりずらくて行き過ぎてしまったようだった。
大久保? ならちと過ぎちゃったねぇ。 ここらの細かい道はわかりずらいのだ。
散歩してるだけだから、(たどり着くまで)傘さしていくけど?と言ったらうれしそうな顔をみせた。
思いっきり雨に濡れてはいたが、ホッとしたような顔は美しく可愛い顔立ちをしている。
歩きながら、はじめて会ったそしてまず永久に接点のない二人は、とうとう寮の近くに行くまでお互いしゃべりどおしだったw
いや、なにかしゃべらずにはいられん雰囲気だったのかもしれんが。
まるで知り合いの年の離れた女どおしが他愛もないおしゃべりでもしているようで。
なんでも、歩きながらの方が会話ってスムーズに進むんだってよ。 不思議だね~。
それにしても、田舎の人かと思いきや東京の人だったり、(俺は)一人で家に居たくないから出歩いているだとか、ほとんど関心のないオミクロン株がどうのこうのワクチンがどうのと。
仕事も華やかな雰囲気に似ず、ビル設備メンテナンスという超堅気というか渋いというか。
二種持ってるんですか、へぇなどと関心も持ってるようだった。
いや、介護してたから暇だったんで、などとお互いたかが数分で不要不急の個人情報交換しとるなw
ああもうこの近くです。 察した俺は、じゃあ髪の毛乾かして温かくして寝るんだね~。
雨もいつしか小降りになっていた。
ハイ!どうもありがとうございました! いい子だ。 親御さんはさぞかし心配だろうね~。
てか、ここどこだよw まぁプチ遭難ゲーですか。。
だが、たまたま俺に通りかかられるなんて、まだ若いのにエライ人徳ですな~。 すでに大物ダス。