ミクロ状態情報量
エントロピーは元々 $\displaystyle \Delta S = \frac{\Delta Q}{T}$ ということで、先日述べたように値が出しにくい。
てか、そもそも厳密な値なんてどれだけの人が必要とするんだ。
系なんてものは一般化は出来んのだ。 いや、理想気体なんてものがあったな。。
とにかく、上記にとって代わって採用されたのが、ボルツマンのエントロピーということだろう。
ボルツマンはシュレディンガーと同じオーストリア人ということで、国民性が感じられる。
シュテファンもそうで、ボルツマンの先生だったんだね。
オーストリアとは、ヨーロッパを代表する名門中の名門貴族ハプスブルク家の別名である。
ボルツマンは原子の存在を信じており、それは原子量をもった量子という考えそのものだ。
そこでエントロピーもそれを反映している量であって欲しいと。。
可逆な過程では、熱が変化しても $\displaystyle \frac{Q}{T}$ の値は変化しない。
そのような不変量、エネルギー保存則と対比出来ることが望ましい。
となると、やはり温度を分子の運動量と紐づけるしかないように思われるが。
さて、ボルツマンエントロピーは $S = k \ ln W$ というものだった。
この”状態 $W$”とはどういうことであろうか?
温度や運動量どこ逝った?(・ω・;)キョロキョロ(;・ω・)
この状態とは、あるマクロな値をとるときのミクロな取り得る状態ということらしい。。
ときに物理に登場するエントロピーは、実は情報理論のエントロピーと同じものなのだった。
ということは、これはミクロ状態の出現頻度であるハズである。( ・ิω・ิ)ナンノコッチャ ( ) ( ) シ~ン
ボルン風に解釈すれば、君達、状態の見っかる確率だね(藁)ということである。
もっとも、確率は場の大きさを1に正規化したものだが。
そうか、状態数とはミクロカノニカルアンサンブルの正規化定数になるのだ。
アンサンブルとはオーケストラのことであり、量子集団の音楽の都らしい表現である。
パッヘルベルで有名なカノンは、カエルの歌のような量子輪唱パターンが派生的に複雑になる表現だな。
ある状態の希少性を増すには、状態数(選択肢)自体が増えることである。
そうすれば、ある状態の出現頻度は反変的に下がるハズ。(;´Д`)/ヤヤコシイ
ということで、エントロピーは状態数と状態出現頻度という見えざる逆符号双対の示量変数なのだね。
世の中がいい子ちゃんばかりだと、相対的にわるい子ちゃんの価値が上がり。
わるいヤツばかりなら、君達そういうことは辞め給え(ロ_ロ )シメシメ と言える天の邪鬼が常にエライ。
どんな概念でも、この生き馬の目を抜くような世の中で伊達には生き残らない。
それはインターネットが”使える”ようになった仕組みと全く同じ理由で帝王学的に重宝されてきたのだ。
かつて、鉄の加工技術が文明度を測る手段だった。 今ではそれは情報加工技術だろう。
半導体が産業の米なら、情報加工技術は産業の鉄である。
これが来たるディクロニウス文明の第七章であることを、私も地球人類も知る由もないのであった。