簡素に生きる贅沢
幅広の生垣が来た。 これで全て無事に搬送されてきた。 お疲れさんでした。
ちな、これは細い竹を使う
構造が単純なだけに、素材や技術の良し悪しが問われるんだとか。
なんか神殿とか宮中で使われたようなので、神宮にピッタシだ。
結局、ここに来るべくして来たというべきか。。
そもそも広い神殿や宮中じゃ、ただの間仕切りじゃねーかよっ!
まっ、どーでもエエわ。(どーでもよかった。)
早速、梱包を解いて防腐剤を塗って乾かす。
カイヅカイブキも剪定する。 やってても以前よりも心なしか楽しげだ。
細かい枝を一本一本だから根気いるし、先祖返りを起こすと軍手越しにトゲが刺さって痛ぇんだよな。
根元から切り落としたり、業者に頼む人も多い。
透かしとまではいかないが、切り詰めているので思い切り和風仕立てである。
夜になれば、外灯に照らされたそのシルエットが障子に浮かび上がって誠に風情がある。
和洋折衷の昭和の家。 お向かいさんも、そのお隣さんも、生垣を
「なかなかきれいじゃない。」「こういうのいいわね~。 うまく取り付けた。」と好評である。
ご年配の人にはそうだろうね。 どこか懐かしい、どこかに”あったハズ”の見失った風景。
やっぱお目が高いわ。 中の竹が割れてたりするが、そんなの本物の野菜を虫が食うようなもんだね。
なんとなりゃ俺が直してやるよ、そんくらい。
豪華さとは真逆の和の美しさをヒシヒシと感じる。 新品なのにいきなり古びとるというねw
(実際には中国ですが。 竹も中国が原産。 宮廷文化も秦氏杜氏などの多くの家臣達がもたらした。)
そこにある精神は調和の継続にありとお見受けしました。 中国の道教の寺もそんな美しさがアルね~。
その昔、お歯黒という風習があった。
美しく着飾りたいハズの女の人が、わざわざお化けのような醜い化粧をするのだ。
いや、化粧という軽いもんでなく入れ墨に近いだろうね。
現代にありがちな、醜い見栄っぱりや不節操とは全く真逆の尊い美しさではないですか。
まぁとかく和風は手間も暇も掛かる。 なによりも必要なものはその精神なんだ。
だから最上級なんだよ。 俺にピッタシだ!(やかましいわw)